アーユルヴェーダのスキンケア

最近、「アーユルヴェーダ」という言葉を良く聞くようになりましたね。
インド伝統医学アーユルヴェーダと聞くと、とても難しいことのように感じるかもしれません。実は「デトックス」「若返り(アンチエイジング)」の考え方は、もともとアーユルヴェーダのもの。知らないうちに、身近なところでアーユルヴェーダの考え方がとりいれられています。

トリ・ドーシャの基本性質を知ろう

アーユルヴェーダを語るうえで欠かせないのが、トリ(3つの)ドーシャという基本の3つの性質。ヴァータ(風)、ピッタ(火)、カパ(水)と名付けられ、身体のすべての生理機能を支配しているとされています。体の一部である髪も同様に性質は大きく分けて3種類。それぞれの肌質の分類と、それに対応したスキンケア方法について、長年アーユルヴェーダとヨーガを研究されてきた西川眞知子先生(一般社団法人アーユルヴェーダ美容医療協会代表理事)にご指導を受けました。

 

ヴァータ(風)

ヴァータ_イメージ

運動を司るエネルギーを持ち、運動や運搬、伝達、異化作用などを担っています。

<ヴァータ度チェック>

□ほっそりした体系。全体的に骨ばっている印象
□動作はすばやいほう
□肌がカサカサしやすい。特に冬は乾燥が気になる
□髪が乾燥していて、枝毛になりやすい
□歯並びが不規則だったり、すき間がある
□新しい環境にすぐなじめる
□ものの理解が早いが、忘れやすい
□便秘、不眠、肩こり、腰痛、冷えのうち、3つ以上にあてはまる
□太りにくい体質だ
□不安、心配などを感じやすいがすぐ忘れるほう

ピッタ(火)

ピッタ_イメージ

物を燃やしてエネルギーに変換させる作用があり、胃腸での消化、燃焼、代謝、交換作用を担っています。

<ピッタ度チェック>

□中肉中背だ
□行動や動きに、ムダ、そつがない
□肌に赤み黄みがある
□髪にコシがない。猫毛の傾向がある
□歯が黄色っぽい
□合理的に考えるのが得意
□人の話を鵜吞みにせず、その理由や根拠を指摘するところがある
□下痢、胃腸の不調、炎症、目の疲れ、充血などのトラブルのうち、3つ以上あてはまる
□新しいことに挑むのが得意、負けず嫌いなところがある
□イライラや怒りの感情が表に出やすい

カパ(水)

カパ_イメージ

物をくっつけるエネルギーを持ち、構造の維持、免疫機能、水分代謝、同化作用を担っています。

<カパ度チェック>

□生まれつきガッチリした体格だ
□歩き方、食べ方がゆっくりしている
□肌が青白くひんやり、しっとりしている
□髪の毛の量が多く、ツヤがあり、しっとりしている
□歯や歯茎が丈夫
□慣習や伝統を大事にする
□シャイで人前に出るのは苦手
□痰、鼻水、鼻づまり、だるい、むくむのうち、3つ以上にあてはまる
□太りやすい体質だ
□忍耐強い、打たれ強い

どの性質を一番多く持ち、どれが一番増えやすいかという本質は、人によってある程度決まっていると言われます。また時間帯や季節、年齢や生活環境などによっても3つの性質は増えたり減ったりします。髪や地肌も同様に3つの性質に分かれていますが、それぞれの性質にあったケアを行うことが大切です。
あなたの性質をチェックし、適切なケアで美しい肌の維持のご参考にしてください。

基本の洗顔でトラブル解消

メイクを落としたあとは、週に一回は、ドライハーブを使った洗顔を行いましょう。
ハーブがやさしく洗浄し、必要な成分を与えてくれます。
①ハーブを乳鉢に入れ細かく砕き、その他の材料を入れる。ぬるま湯を少量注ぎ、ペースト状にする(乾燥が気になる場合はオイルを入れてもOK)。
②肌にのせて3分ほど優しくマッサージし、ぬるま湯でていねいに洗い流す。

用意するもの

本質別ハーブ 全体で大さじ5(※)
本質別その他の材料 大さじ1~2
ぬるま湯
乳鉢(小さいボウルでも可)
※ハーブは1~5種類使い、全体で大さじ5になるように調整してください。

本質別基本のハーブと基材

あなたの本質に合ったハーブと基材を紹介します。また、季節に合わせて春はカパ用、夏はピッタ用、冬はヴァータ用を使うのもおすすめ。ハーブは、すべてをそろえるのが難しければ*印の3つから用意しましょう。


☆ヴァータ質の肌に効くハーブと基材

[ハーブ]
オレンジピール
カモミール(*)
ラベンダー( *)
ローズマリー(*)

[クレイ]
ガスール

[その他の材料]
オートミール

[オイル]
ゴマ油およびコメ油

☆ピッタ質の肌に効くハーブと基材

[ハーブ]
カレンデュラ(*)
ハイビスカス
ペパーミント
ラベンダー(*)
ローズ(*)

[クレイ]
モンモリオナイト

[その他の材料]
スキムミルク

[オイル]
オリーブオイルとコメ油のミックス(半量づつ)

☆カパ質の肌に効くハーブと基材

[ハーブ]
ジュニパーベリー(*)
タイム
ネトル(* )
フェンネル
ユーカリ(*)

[クレイ]
カオリン

[その他の材料]
粒子の細かい塩

[オイル]
ひまわり油とコメ油のミックス

調子が悪い時はスペシャルケア!!

☆フェイシャルスチーム

お湯にハーブを入れるだけでできるフェイシャルスチーム。
蒸気を顔にあてることで、ハーブの成分を肌から吸収できます。
ハーブを洗面器に入れたら熱湯を1リットルほど注ぎ、3分くらいしてハーブの成分が抽出されたら、顔にハーブの蒸気をあてます。

【材料】

本質別ハーブ

【ポイント】

ハーブの成分が刺激となることがあるので、目はつぶって行いましょう。蒸気が逃げないように、タオルなどを頭からかぶると効果的です。

☆ハーブパック

乾燥やベタつきなど、肌の調子が悪いときはハーブパックでケアを。ハーブが肌の状態に合わせてバランスを調えてくれます。

下の基本レシピのパックを肌にのせてなじませ、5~10分くらいおき、蒸タオルで拭き取ったあと、洗い流します。

【材料】

本質別ハーブ・・・・全体で大さじ5
本質別クレイ・・・・・大さじ1~2
本質別オイル・・・・小さじ1/2
ハーバルウォーター・・・適量
(ミネラルウォーターでも可)

【基本の作り方】

ハーブを乳鉢に入れ、細かく砕きます。クレイとオイルを加えて混ぜ、さらにハーバルウォーターを加えてペースト状にします。

【ポイント】

週に1回程度、定期的に行うことで、肌のバランスが整います。肌にのせる際には、パックが目に入らないように注意しましょう。

お肌にとってのアーユルヴェーダ

「皮膚は最大の臓器」というのが、アーユルヴェーダの考え方。
内臓をきれいに保つためにも、スキンケアは重要だと考えられています。
肌をきれいにし、必要な成分をとり入れる。
アーユルヴェーダでは、皮膚と内臓はつながっていると考えます。ちばん外側にある皮膚をきれいに保つことは、内臓をきれいにすることと同じなのです。
また、さまざまな栄養や成分は皮膚を通じても吸収されます。そのため、今の状態に足りないものを皮膚からとり入れれば、バランスが調うという考え方が、美容法のベースとなっています。
是非チャレンジしてみてください!

※インド伝統医学のアーユルヴェーダにご興味のある方や、アユルヴェータ的スキンケアを詳しく知りたい方は、西川先生の著書『アーユルヴェーダ入門』『これ1冊できちんとわかるアーユルヴェーダ』を是非ご一読ください。

アーユルベーダ入門

これ1冊できちんとわかるアーユルヴェーダ